皆様御存知の通り世界は大きく動いており、リーマン・ショック以来の大きな危機的な状況にあります。ドバイから始まったギリシャ債務危機、EU危機。アメリカ経済の落ち込み、債務危機。中国バブルの崩壊と対中投資減少による中国経済の不透明感。日本経済の落ち込みと日本国債の危機状況。どれも炸裂すれば、全世界に瞬時に大きな影響を与える非常にシリアスな状況です。
逆に、地域視点、企業視点で見ていくと明るい材料も沢山あります。ブラジル、インドネシア、トルコなどの新興国の興隆。アップルやコカコーラなど、グローバルなアメリカ主要企業の利益、時価総額の増加。シリコンバレーでの新しい価値の創造。いずれも、日本では想像できないくらい明るく、前向きな状況が一方にあります。特に、シリコンバレーを代表とする情報通信、インターネット関連産業は様々に形を変えて影響を与え、グーグル、フェイスブック、LinkedIn、Gynga、いずれも桁違いの成長スピードと時価総額を上げ、全く新しい価値を創造し世界に発信し続けています。
これらのように世界的には悲観論もありつつ、同時に世界中に有り余ったお金が新しい価値を求めて投資先を探しまわっています。考えてみれば60億人が生活していれば60億人が生きていくための経済が絶対的に存在するわけで、可能性は無限大です。
翻って日本では、戦後の工業型ボリューム型経済は終焉し、ムードも沈滞しています。少子化が進み、高齢化が顕著になる中、長期衰退モードに入っているともいえ、多くの指標も95年をピークに軒並み落ち込んでいます。
そんな中、私たち企業にできることは、これまでのようにひたすらボリュームのみを追うのではなく、サービスの質に焦点を当てることで、これまでにない全く違った価値をお客様に提供することであると考えます。そして、日本の停滞ムードに飲まれず、人種国籍に囚われることなく、常にグローバルで多様な価値観・視点で新たな価値・サービスを提供し続けることだと思います。また、日本企業としては東日本大震災の際に再度確認された日本人の精神、日本にいると気づかない当たり前の感覚、おもてなしサービスを、世界に向けて当たり前に発信して行くことが大きな価値であるとも考えます。
ラストワンマイルは、集客の質向上を主要なテーマに掲げ、お客様のプラットフォーム・メディアインフラからエンドユーザーへの最後の架け橋となり、日本のみならず、世界のエンドユーザーに対して全く新しい価値を真心こめて提供したいと考えております。
ラストワンマイル株式会社 代表取締役 千場暁尋